30代のニートの就職は絶望的という話はほんとうなの

ニートになるにもそれまでにキャリアがあるケースと、ほとんど使えそうなキャリアがないケースがある。後者の状態で30代になってしまうと就職は絶望的という噂がある。 この恐ろしい噂を他人事と思ってヘラヘラしていた大学時代の自分に教えてやりたい。 「10年後、俺すごく現実に苦しんでいるから真面目に働け」と。 しかし、ここまで来てしまったものは仕方ない。30代、ろくなキャリアなしのニート男の再就職活動について語ろうと思う。

30代のニートの就職は絶望的という話

ニートを辞めようと就活を始めたばかりのとき、はっきりいってしまうと「絶望的」だった。絵に描いたかのように。 ただ、それにも理由があった。大手だったり有名ベンチャーだったりの求人にこだわりすぎていたのだ。ニートだったくせにプライドだけは一人前で本音は周りに自慢できる仕事に就職してFacebookのタイムラインとかで「〇〇に入社します～」みたいに自慢したかった。 でも現実はすぐに打ち砕かれた。 面接すら通らなかったのだ。10社くらい応募したが見事に1社からも面接に呼ばれなかった。精神的にけっこうダメージが来て1日布団の中で過ごしてカップラーメンを3杯食べた。

有名商社へ就職とか外資系に就職とかでないなら普通に仕事はある

とはいえ後戻りできない30代。すぐに立ち直り「大手だからダメなんじゃないか」というごく当たり前というか、普通に自分を客観視できる人間ならもっと早く気付いただろう考えに至った。 そこからは方向転換して自分のキャリアでもいけそうな求人を中心に応募した。 個人的に営業は向いてないし、エンジニアやらができるほど賢くないが、事務仕事に興味があった。 だから事務仕事の中で雰囲気が良さそうな企業を探した。 求人情報サイト経由で応募したらいくつかの企業から面接に来て欲しいと連絡があり、面接を受けた中ですぐに内定を出してくれた企業に行った。そこで今も働いている。

むしろ30代ニートでもいいから来て欲しがっている会社はたくさんある

おそらく30代ニートで大手や有名ベンチャーを目指そうとなると高学歴とか、ニートになる前にとても良い仕事についていたとか、本人にキラリと光る個性があるとかではないとなかなか面接には呼ばれない。現実は厳しいのだと思う。 でも、世の中仕事は大手や有名ベンチャー以外にもたくさんある。 30代ニートでも来て欲しいという企業はたくさんある。それは、方向転換してからの自分への反応でよく理解した。今から立ち直りたいと考えている30代ニートも安心して欲しい。

外国人労働者を募集する企業の多さがその証明

日本には、人気の企業とか業種とかもあるが、人手不足で困っている企業もたくさんあるという。 外国人労働者を呼び込もうという声が出ているのだから、それくらい人手が足りないところは足りないのだろう。つまり、人手が足りない企業からしてみれば30代ニートだって貴重な人材になるということだ。

30代ニートが就職しやすい分野を挙げてみる

自分は決して数百社の企業に応募したというわけではないが、就活の中で30代ニートにも優しい、就職の門戸がけっこうオープンしている分野を理解したように感じている。

• 介護業界
• タクシー、トラックなどのドライバー系
• 工場
• 中小企業の飛び込み系営業
• コンビニや飲食などのサービス系

飛び込み営業はよほど経済的に切羽詰まっていない限りは「辛い」と感じてニートに逆戻りしてしまうリスクがある。 自分は事務職を希望したので事務職に行ったが、おそらく工場のライン作業とかは他人とあまり関わりたくない奴には楽だと思う。 コンビニとかは外国人労働者が多く働いているところからもわかる通り人手不足。外国人労働者は労働していい時間が定められているケースがあり制限がかかってくるので、ニートでも真面目に働くならきちんと面接してくれるところが多い。

30代ニートでもやる気と覚悟があれば仕事は普通にある

30代ニートでもやる気と覚悟があれば仕事は普通にある。 より好みしすぎないことが大切。あとは面接にすら進めないことが続いたってそれでショックを受けないことが大切だ。何度も応募を繰り返していけば面接に呼んでくれる企業はある。